Thunder Info ~さんだーいんふぉめーしょん~

アラサーになったSEの、吐き出し口。でも、みんなだってホンネはそうだよね。

「ポートを開放する」という表現について

普段Web開発に携わっています。

昔から、疑問に思っていたことがあります。

「ポートを開放する」という表現です。

 

コレ実状と合ってますか?

 

 

Web上に転がっている情報では、ファイアウォールの設定を説明する際に、

以下のような表現を使っていることがほとんどです。

「80番ポート開放して、Webサーバにアクセスしてみよう!」

「使っていないポートはセキュリティのために閉じておきましょう!」

 

でも、、ポートってファイアウォールに備わっているものではなくて、

その先のシステム(OS)に備わっている通信用のインターフェースの概念だと

思うんです。

システムに到達する手前の機器(もしくはソフトウェア)である

ファイアウォールがOSのポートを開放したり、閉じたり

できるのには、違和感しかありません。

 

うーん。やっぱり基礎が理解できていないのかな・・・。

しかし、よくよく調べてみると「ポート開放」という言葉で表される

操作でファイアウォールが実際にやっていることは、

「指定したポート番号への通信許可」だと言うことが判明しました。

つまり通信がポートに到達する前に、ファイアウォール

止めるかどうかの話のようです。(そうだよね、普通に考えて)

 

なんで、ポートの開放と言う言葉が広まってしまっているんだろう。

そして、誰も文句言わないんだろう。

 

念のため確認

WindowsLinux でどう表現されているのか調べてみた。

Windows ファイアウォール設定画面では、

f:id:ThunderInfo:20160121232530p:plain

「許可/ブロック」と表現している。しっくりきますね。

 

Linux系は手元になかったんですが、iptables というファイアウォール

のコマンドでも「ACCEPT/DROP」となっていたので、適切だと思う。

 

 

じゃあ、「ポートを開放(OPEN)する」って誰が言い出したんですかね・・・

 

さらに調べていると以下のページを発見。

天下のCISCO様。

 

ページ冒頭の概要に

 ---------------------------------------------------------------------------------------------

注: 「ポートをオープンする」と「ポートを許可する」という用語は、同じ意味を示します。

 --------------------------------------------------------------------------------------------- 

とありました・・・(笑)

 

なるほど、もしかするとCISCO関連のドキュメントでは

普通にOPEN、CLOSEなのかもしれません。

ネットワーク業界の王様がそうおっしゃるなら

その通り従うしかないですね・・・。(そういうことなのかな 笑)

 

以上、

言葉には気をつけていきたいものです。